はじめに
酒場であった本当のお話
突然ですが、あなたは『酒場』が好きですか?
私はというと、酒場という空間がとても好きでジャンルにも拘らず、居酒屋、立ち飲み、食堂、町中華、洋食、バー︙︙、酒を出す場所なら何でも御座れ。もちろん、酒が好きで酒場に行くのだけれども、それ飽くまで表面上の口実にしかありません。正直、好きな酒や料理を飲るだけなら自分の家で事足りるのです。酒場に行く本当の理由は、酒場で出逢う様々な〝出来事〟を求にいく為なのです。
酒場というのはある意味〝非日常な場所〟であり、人はそこで〝酔っ払う〟という魔法に罹ると、自分では思ってもいない出来事を〝呼び寄せて〟しまうのです。
例えば――、
- 普段は絶対にやらないモノマネを得意気に披露する
- 怒っていたはずなのに途中からなぜか号泣する
- 気が付いたら店のトイレの便器に頭を突っ込んでいた
- ナンパされた相手と結婚してしまった
︙︙等々。こんな事が起こりえる場所なんて、他にあるでしょうか。普段は抑えつけられている感情が解放される〝唯一無二〟の場所が酒場なのです。私はそんな出来事の場面に何度も出逢っているし、私自身が何度もその魔法に何度も罹っています。そこで、今まで溜め込んでいたそのカルテ達を引っ張り出し、憚りもせずこれからこの場で自己満足のエッセイとして語らせてもらおうと思っています。
内容はかなり下品で、くだらない話ばかりになると思いますが、酒場での独酌のお供にご活用して頂けたら幸いです。
ちなみに︙︙
一般的な〝横読み〟のブログではなく〝縦読み〟にした理由は、私は文庫本などの縦読み文章を読むのがとても苦手で、少しでも縦読みの文章に慣れたいと思いからこの仕様にしました。もしも読みづらいとか、こんな機能を付けて欲しいなどありました教えて下さい。
*味論
酒場ライター。酒場ブログ『酒場ナビ』で執筆中。文・味論